Discordの荒らし・レイド対策 完全ガイド(2026年版)
まず招待を停止してください。 この文を読み終える前にやってしまって構いません。サーバー設定 → 招待 → 招待を停止 です。4秒で終わり、Botも要らず、すでに入ってきたアカウントを処理している間に荒らしがこれ以上増えるのを止められます。
荒らし対策の記事はたいてい、Botのコマンドから始まります。あれは順番が逆です。レイドは片づけの問題である前に流入の問題であり、いちばん速く閉められる栓はDiscordに標準で付いていて、しかも無料です。
私はモデレーションBotを運営しているので、本当は逆のことを言ったほうが商売になります。それでもこう書くのは、これが実際に効くからで、最初の一歩で正直に書いておいたほうが、この記事の残りも信用してもらえると思うからです。
この記事の内容
- 今すぐ止める最初の60秒
- まずはDiscord標準の機能を使う
- まだBotを入れていない場合
- レイド中にサーバーをロックダウンする方法
- 何をレイドと判定しているのか
- 一般メンバーを巻き込まない検知の調整
- ハニーポットチャンネルで次の波を捕まえる
- 常設の関門としての認証
- ロックせずに低速モードで抑える
- 荒らしがスタッフアカウントだった場合
- このBotにできないこと
- レイドのあとの片づけ
- レイド対応チェックリスト
- 次のレイドに備える
- よくある質問
今すぐ止める最初の60秒
この順番で動いてください。ここに書いた手順はすべてDiscord自身の機能だけを使うので、Botが入っていなくても実行できます。
- 招待を停止する。 サーバー設定 → 招待 → 招待を停止。サーバー管理権限が必要です。既存のリンクもカスタムURLも消えずに残り、一時的に機能しなくなるだけで、サーバー発見からの参加も同時に止まります。
- 認証レベルを上げる。 サーバー設定 → 安全設定 → 認証レベル。「高」または「最高」にします。「高」は、メール認証済みで、アカウント作成から5分以上、さらにサーバー参加から10分以上経っていないと発言できません。
- DMを停止する。 サーバー名のドロップダウンからセキュリティアクションを開きます。荒らしがメンバーにDMを送るのを止められます。ここを忘れる人が多いのですが、レイドで本当に被害が大きいのはチャンネルのスパムではなく、そのあとに来るDMの波であることがよくあります。
- そのうえでアカウントの排除とチャンネルの掃除に取りかかります。
この順番が重要です。先にBANから始めると、招待リンクから新しい荒らしが入り続けるので、穴をふさがないまま船の水をかき出しているのと同じことになります。
流入を止めたあとで初めて、Botのほうが速い道具になります。40個のアカウントを手作業でBANするのは、単純につらくて遅い作業です。
まずはDiscord標準の機能を使う
Discordには今や本格的なレイド防御が標準で入っていて、無料で、そのうちいくつかはどのサードパーティBotより優秀です。Botを検討する前に、まずこれらを有効にしてください。
| 標準機能 | 場所 | 何をするか |
|---|---|---|
| 招待を停止 | サーバー設定 → 招待 | リンクを削除せずに参加だけを止める |
| セキュリティアクション | サーバー名のドロップダウン | 招待と友達以外からのDMを最大24時間停止する |
| 認証レベル | 安全設定 | メール・アカウント年齢・在籍時間で発言できる人を絞る |
| レイドプロテクション | 安全設定 | Discord独自の機械学習による参加レイド検知とCAPTCHA |
| AutoMod | 安全設定 | キーワードやスパムのパターンを投稿前にブロックする |
| レイドを通報 | サーバー名のドロップダウン | Discordの安全チームにレイドを報告する |
ヘルプページでは目立たない場所に書かれている、知っておく価値のある細かい点がいくつかあります。
- セキュリティアクションの停止は1回あたり最大24時間です。 それより長くロックダウンしたいなら掛け直す必要があるので、一度設定して1週間安心、とはいきません。
- レイドを通報には「メンバーをBAN」か「メンバーをキック」権限が必要で、コミュニティサーバーのデスクトップアプリでしか使えません。使ってください。Discordはこの報告を見てツールを改善しているので、こちらの負担はゼロです。
- 管理者とモデレーターは認証レベルの対象外です。 「最高」まで上げても自分のスタッフが締め出されることはありません。
Discord公式のレイド対策ガイドは本当によくできていて、10分かける価値があります。招待の停止に関するFAQ、セキュリティアクションの記事、認証レベルの解説も同様です。
ではBotはどこで役に立つのか。Discordがやらない3つの仕事です。自分で決めたルールで参加の波が始まった瞬間に処罰すること、おとりチャンネルで荒らしを捕まえること、そして自分のスタッフアカウントが権限を奪いにかかっていないか見張ること。この記事の残りは、その3つの話です。
まだBotを入れていない場合
以下のコマンドはBetterAntispamのものです。スラッシュコマンドはBotがサーバーに入って初めて表示されます。いまレイドの真っ最中でBotが1つも入っていないなら、まず上の標準機能の手順をやってください。レイドが進行している最中にソフトの設定を始めてはいけません。
落ち着いてから入れる場合、所要時間は2分ほどです。
- BetterAntispamをDiscordに追加をクリックします
- サーバーを選び、権限の一覧を確認して認証を押します
- 適当なチャンネルで
/と入力し、コマンドが出てくるか確認します /setupを実行してログチャンネルを選びます
Botの追加にはサーバー管理権限、以下のコマンドのほとんどには管理者権限が必要です。コマンドが表示されないときの対処も含めた手順の詳しい版は、チャンネル掃除のガイドに書きました。
基本的なアンチレイド・アンチスパム・アンチニュークの保護はすべて無料です。有料の部分はそのつど明記します。
レイド中にサーバーをロックダウンする方法
ロックには3種類あり、みんな間違ったものに手を伸ばします。それぞれまったく別のことをします。
| コマンド | 何をロックするか | 解除方法 |
|---|---|---|
| /lockdown channel | 1つのチャンネルでの発言を止める | /lockdown unlock |
| /lockdown all channels | 同じことをサーバー全体に(Shield) | /lockdown unlockall(Shield) |
| /serverlock | 新規メンバーの参加を止める | /serverlock action:disable |
| /raidmode | 新規参加者を全員処罰する | もう一度無効化する |
/lockdownはチャンネルを発言禁止にする
/lockdown channel は、そのチャンネルの @everyone からメッセージを送信とリアクションの追加を拒否し、変更前の権限を記録しておくので、unlock で元どおりに復元されます。
一方で、思われがちですがやらないことが2つあります。チャンネルを非表示にはしません。読むことはできて、書けなくなるだけです。そしてサーバーの認証レベルには一切触りません。
/lockdown channel channel:#general reason:荒らし
/lockdown unlock channel:#general実行者には管理者、Botにはチャンネルの管理権限が必要です。全チャンネルを一括でロック・解除するのはShield(有料)機能です。単一チャンネルのロックは無料で、レイドのときはたいていそれで足ります。荒らしはいちばん賑わっているチャンネルに集中するからです。
/serverlockは入口を閉じる
/serverlock action:enableここはよく読んでください。Bot全体でいちばん誤解されているコマンドです。 /serverlock action:enable は単体ではフラグを立てるだけで、それ自体は誰もキックもBANもしません。 新規メンバーが排除されるのは、自動キックか自動BANを別途オンにしている場合か、パスワードを設定している場合だけです。
パスワードを設定すると、Botが #server-password チャンネルを作り、新規参加者はそこにパスワードを入力しないと入れません。間違えられるのは5回まで、それを超えるとキックされます。パスワードモードはShield機能です。
単純に「新しい人を一切入れたくない」だけなら、正直Discordの招待の停止のほうが優れていて、しかも無料です。私が /serverlock を使うのは、パスワードによる関門がほしいときだけで、汎用のロックとしては使いません。
/raidmodeは最も強引な手段
/raidmodeレイドモードは、検知ロジックも情状酌量もなしに、新規参加者を全員処罰します。レイドが現在進行形で、本物のメンバーが何人か巻き込まれるのを受け入れたうえで使うものです。
オプションでは、実行するアクション、適用する処罰、enable_after の遅延、対象メンバーにDMを送るかどうかを指定できます。
重要な注意点が1つあります。レイドモードはメモリ上にしか存在しません。 有効なままBotが再起動すると、無効の状態で戻ってきます。恒久的な防御として放置しないでください。
[IMAGE: discord-lockdown-vs-serverlock.png — 3種類のロックのうちどれが参加を止め、どれが発言を止めるかを示した図。Alt: 「Discordのlockdown・serverlock・raidmodeの比較図。lockdownは発言を、serverlockは参加を止めることを示している。」]
何をレイドと判定しているのか
既定では、数秒のスライディングウィンドウ内の参加の急増を監視し、しきい値はサーバー規模に合わせて自動的に調整されます。
この自動調整が大事です。10秒で5人の参加は、40人のサーバーなら明らかなレイドですが、4万人のサーバーではごく普通の火曜日です。固定値ひとつではほぼ全員にとって不適切なので、自動スケーリングが既定でオンになっています。
| サーバー規模(以下) | レイドの疑いあり | ほぼ確実 | 監視ウィンドウ |
|---|---|---|---|
| 50 | 3人 | 5人 | 10秒 |
| 250 | 4人 | 7人 | 10秒 |
| 1,000 | 6人 | 10人 | 10秒 |
| 5,000 | 10人 | 15人 | 10秒 |
| 10,000 | 15人 | 25人 | 10秒 |
| 25,000 | 20人 | 35人 | 10秒 |
| 50,000 | 30人 | 50人 | 12秒 |
| 100,000 | 50人 | 75人 | 12秒 |
| それ以上 | 100人 | 150人 | 15秒 |
しきい値は2段階ある
「疑いあり」と「ほぼ確実」の列は挙動が違います。ここは私がいちばん自信を持って擁護できる設計判断です。
ほぼ確実のしきい値に達した場合、その波は問答無用で即座に処罰されます。
低いほうの疑いありのしきい値に達しただけでは、裏づけとなるシグナルが積み上がって初めて対応が発動します。Botは見えているものをスコア化し、合計3点に達するまで動きません。おおまかには次のとおりです。
- 参加ペースが平常時を大きく上回っている — 単独で3点
- 24時間以内に作成されたアカウント — 3点
- 繰り返しの、あるいはほぼ同一のユーザー名 — 2点
- 全員が同じ招待リンクから来ている — 2点
つまり900人のサーバーで10秒に6人が参加しても、その6人がごく普通の人に見えるなら何も起きません。同じ6人が全員今朝登録されたアカウントで、全員同じ招待リンクから来ていれば、止められます。
発動したときの挙動
既定の処罰は隔離です。ロールを剥奪し、隔離用ロールを付与します。これが唯一「取り消せる」処罰なので、既定としては正しいと考えています。隔離ロールが存在しない場合はキックにフォールバックします。
キック、BAN、ミュート、CAPTCHAに変更できます。具体的な仕様が2つ。ミュートはDiscordのタイムアウトで固定10分です。CAPTCHAは参加者を #antiraid-captcha チャンネルに落とし、既定120秒(10〜600秒で調整可)以内に解かせます。失敗するとキックされます。
レイドモードは、その後の参加が10分間なければ自動的に解除されるので、波が過ぎたあともロックダウンしたまま放置されることはありません。
ホワイトリストで特定のユーザーとロールをこれらすべての対象外にできます。必要になる前にスタッフ用に設定しておく価値があります。
一般メンバーを巻き込まない検知の調整
誤検知が自分にとってどれだけ痛いかに合わせて感度を設定し、あとはしきい値には触らないでください。
3つのプリセットが、上の表の数値すべてに倍率をかけます。
| 感度 | 効果 |
|---|---|
| 厳格 | 参加人数70%で発動し、ウィンドウは20%短くなる |
| バランス | 表のとおり(既定) |
| 寛容 | 参加人数が50%多く必要で、ウィンドウは50%長くなる |
正直な助言です。根拠がない限りバランスのままにしてください。 しきい値を締めすぎて壊れているサーバーのほうが、それで救われたサーバーよりずっと多く見てきました。配信者の紹介やRedditの投稿が伸びたときのような正当な流入の急増があると、厳格設定のサーバーは本物の新規メンバーをまとめて隔離してしまい、その人たちは二度と戻ってきません。
誤検知が起きたときの対処は、たいていしきい値を下げることではなく、ホワイトリストかウィンドウを長くすることです。
個別の参加チェックも有効にできます。最低アカウント年齢、アイコン未設定のアカウントのキック、ユーザー名に招待リンクを含むアカウントの検出、プリセット付きの「不審なアカウント」スコアなどです。これらは既定でオフです。1つずつ有効にして、苦情が出たときにどれが原因か分かるようにしてください。類似名検出の細かい制御や個別の不審度要素はShield機能です。
ハニーポットチャンネルで次の波を捕まえる
ハニーポットとは、本物のメンバーが書き込む理由のないおとりチャンネルのことです。そこに書き込んだ時点で自白したようなものです。
これは私が知るかぎり最もシグナルの強いアンチレイド手法で、しかもほとんど誰も使っていません。参加パターンによる検知は結局のところ推測です。ハニーポットには誤検知がほぼありません。チャンネル一覧を読んだ人間が、スタッフ用に見えるチャンネルにうっかり迷い込んでタイピングを始めることはないからです。
/honeypot settings で設定します(実行者にサーバー管理権限が必要)。既定ではオフです。おとりチャンネルはBotに自動作成させることもできます。あえて「free-nitro」のようなあからさまな餌ではなく、スタッフ用に見える名前を使います。セルフBotは分かりやすい罠をますます避けるようになっているためです。
既定の処罰はソフトBANです。直近7日分のメッセージを削除するBANを実行し、直後にBANを解除します。アカウントはスパムごと消えますが、恒久的にブロックはされません。乗っ取られた友人のアカウントかもしれないことを考えると、これが妥当な判断です。
既定ではスタッフは対象外なので、管理者が様子を見に行って自分をソフトBANしてしまうことはありません。そのアカウントの直近のメッセージをサーバー全体から削除させることもできます。
ボイスチャンネルの罠はShield機能で、テキストの罠は無料です。おとりのボイスチャンネル内のチャットも対象になります。
常設の関門としての認証
認証は荒らしが何かを投稿する前に止める仕組みで、既定ではオフです。つまり自分で有効にしに行く必要があります。
/verification settings を実行します。新規メンバーには未認証ロールが付き、ボタンのクリック・CAPTCHA・簡単な計算問題のいずれかをクリアする必要があります。試行回数は3回、失敗またはタイムアウトすると既定ではキックされます(タイムアウト、隔離、何もしない、に変更できます)。
有効にする価値があるのは認証ロックダウンです。未認証ロールからサーバー全体のチャンネルを見る、メッセージを送信、接続、発言を拒否します。認証チャンネルとハニーポットの罠だけは、意図的に到達可能なまま残ります。これがないと、未認証アカウントでも全部読めてしまいます。
トレードオフには正直でいてください。関門は必ず本物のメンバーを何人か失わせます。面倒だと思う人はいます。Discord標準のルール画面のほうが負担が軽く、無料で、小規模で和やかなサーバーならそちらのほうが良い選択です。本格的な認証の関門は、繰り返し狙われているときに使うもので、最初から入れるものではありません。他の対策との組み合わせ方はトップページの認証のセクションで見られます。
ロックせずに低速モードで抑える
低速モードは、スパムを無意味にしながらチャンネルを使える状態に保ちます。ロックダウンにはできないことです。
/slowmode duration:10s
/slowmode duration:off0から21,600秒(6時間)まで指定でき、チャンネルの管理権限が必要で、実行したチャンネルに適用されます。無料です。
中程度のスパムの波に対しては、これが私の好む手です。30秒の低速モードで大量投稿は無意味になり、実際のコミュニティは会話を続けられます。これは重要で、インシデント中にロックダウンされたサーバーは、情報がないまま人が不安になる場所になってしまうからです。
/slowmodebulk は1つのウィザードから最大5チャンネルに低速モードを適用します。こちらはShield機能です。探し回らなくて済むように書いておくと、単一チャンネル版はずっと無料です。
荒らしがスタッフアカウントだった場合
アンチニュークは破壊的な管理操作を監視して、そのアカウントに実行させないようにします。参加レイドとはまったく別種の脅威です。
参加レイドはうるさくて迷惑です。乗っ取られたモデレーターアカウントが全チャンネルを削除するのは、サーバーの存亡に関わります。/antinuke settings を実行してください。既定ではオフで、この記事の中で「まだ有効にしていない可能性が高いもの」として最も重要だと思っています。
人ごとの操作回数を、10分のスライディングウィンドウで数えます。既定値の一部です。
| 操作 | 発動するまでの許容回数 |
|---|---|
| 未認証Botの追加 | 1 |
| チャンネルの削除 | 3 |
| ウェブフックの作成 | 3 |
| 管理者権限の付与 | 1 |
| カスタムURLの変更 | 1 |
| チャンネルの作成 | 5 |
| メンバーのBAN | 5 |
| メンバーのキック | 6 |
面白いのは許容回数1のものです。未認証Botの追加が1回、管理者権限の付与が1回、カスタムURLの変更が1回。これらがまとめて起きる正当な理由がなく、そして悪意あるBotの追加こそが、実際のサーバー乗っ取りのほとんどの入口だからです。
既定の対応は、人に対しては隔離。Botに対しては権限剥奪とキック。チャンネルの大量作成・削除については監査ログを読んで元に戻します。
アンチレイド側と違い、アンチニュークは自身の失敗をログチャンネルに報告するので、動けなかったことに気づけます。この層の仕組みはトップページのセキュリティのセクションで詳しく説明しています。
このBotにできないこと
この手の記事はたいてい売り込みで終わります。先に正直なリストを置いておきます。何が守られていて何が守られていないかは知っておくべきだからです。
- ゆっくりしたレイドは素通りします。 検知は5〜15秒のウィンドウでの急増が前提です。30秒に1人ずつ流れ込んでくるアカウントは、何人来ようとしきい値に触れません。そこで効くのは参加検知ではなく、認証とハニーポットです。
- アンチレイドの処罰失敗は通知されません。 ロール階層のせいでBANやキックが失敗しても、アンチレイド側は教えてくれません(アンチニュークは教えてくれます)。Botのロールが、操作対象のロールより上にあることを確認してください。
- レイドモードと参加カウンタはメモリ上にあります。 Botの再起動でリセットされます。
- 自動検知はチャンネルをロックしません。 参加の波が発動条件を満たすと、Botは参加者を処罰します。
/lockdownを代わりに実行することはありません。これは意図的な判断です。しきい値ひとつでサーバー全体を自動的に黙らせるほうがレイドより有害だからですが、裏を返せばその判断は人間がする必要があります。 - アンチレイドのトランスクリプトはありません。 得られるのはログの埋め込みとモデレーションケースで、レイドの記録が保存されるわけではありません。トランスクリプトが残るのはスパムによるミュートとチャンネルのパージで、参加の波ではありません。
- アンチニュークは監査ログに依存します。 監査ログにはレート制限があり、遅れることもあります。非常に高速な実行者は、しきい値から想像されるより多くのことをやり遂げられます。
- Discordの制限はやはりDiscordの制限です。 タイムアウトは最長28日、メッセージの一括削除は14日より古いものに触れられず、すべての操作がDiscordのレート制限の対象です。
これでツールが無意味になるわけではありません。ただ「Botを入れる」こと自体は戦略ではないし、そう言ってくる相手は何かを売ろうとしています。
レイドのあとの片づけ
流入が止まってアカウントも消えたあと、まだスパムだらけのチャンネルが残っています。
チャンネルを複製して片づけるのはやめてください。どこにでも書いてある方法ですが、そのチャンネルに向いていたウェブフックとBotの設定を、何も言わずに全部壊します。代わりにパージを使い、トランスクリプトを残してください。チャンネル掃除のガイドで、14日より古いメッセージの削除がなぜ遅いのかも含めて全部扱っています。
レイド後の片づけに固有の話が2つあります。
- 消す前にトランスクリプトを残してください。 スパムそのものに価値はありませんが、パターンには価値があります。どのアカウントが、どの順番で、どの招待リンクから来たか。それが「どうやって入られたか」を教えてくれるもので、通報に添付するのもそれです。パージのログはこれを残します。チャンネルの削除は残しません。
- 必要なものまで消してしまったら、
/snipeで取り戻せることがよくあります。同じガイドに復元についてのセクションがあります。
履歴が要らないチャンネル(Botコマンド用、通知の受け皿、おとりチャンネル自体)は、autonukeでスケジュールに乗せて、以後考えないようにしましょう。
そして、みんなが飛ばす作業をやってください。どの招待リンクから入られたのかを突き止めて、そのリンクを無効化することです。
レイド対応チェックリスト
| タイミング | やること |
|---|---|
| 今すぐ | サーバー設定で招待を停止する |
| 今すぐ | 認証レベルを「高」か「最高」にする |
| 今すぐ | セキュリティアクションでDMを停止する |
| 次に | いちばんひどいチャンネルに /raidmode か /lockdown channel |
| 次に | チャンネルを開けておきたいなら /slowmode |
| そのあと | トランスクリプトを残しつつスパムをパージする |
| そのあと | 使われた招待リンクを無効化する |
| そのあと | Discordに「レイドを通報」する |
| 次に備えて | /antinuke を有効にする(既定はオフ) |
| 次に備えて | ハニーポットチャンネルを1つ用意する |
| 次に備えて | スタッフのロールをホワイトリストに入れる |
| 次に備えて | 招待の停止を解除し、認証レベルを元に戻す |
最後の項目を忘れる人が多いです。インシデントのあと何週間もロックダウンされたままのサーバーは意外とあって、成長が止まっていることに誰も気づきません。
[IMAGE: discord-antiraid-dashboard.png — 感度と処罰のオプションを表示した /antiraid settings の設定画面。Alt: 「BetterAntispamのantiraid設定画面。感度はバランス、処罰は隔離が選択されている。」]
次のレイドに備える
レイドの最中ではなく、レイドのあとにこれを読んでいるなら、やるべき窓はまさに今です。あの感覚を覚えているうちに。
- 認証レベルを設定し、DiscordのレイドプロテクションとAutoModを有効にする — 無料・標準、まずこれ
- BetterAntispamを追加して、ログチャンネルを指定して
/setupを実行する /antinuke settingsを有効にする。既定でオフなうえに、最悪のケースをカバーするのがこれです/honeypot settingsでハニーポットチャンネルを1つ追加する- スタッフのロールをホワイトリストに入れて、インシデント中に巻き込まれないようにする
アンチレイド検知、アンチニューク、テキストのハニーポット、認証、単一チャンネルのロックダウン、/slowmode はすべて無料です。サーバー全体のロックダウン、ボイスの罠、パスワード関門、/slowmodebulk がShieldの追加機能です。レイド関連の機能はトップページのアンチレイドのセクションで確認できます。
そして、必要になる前にログチャンネルを用意してください。私が見てきた「何も分からずに終わったレイドの振り返り」は、例外なく記録がなかったせいです。
よくある質問
Discordのレイド・荒らしとは何ですか
サーバーを妨害するために、多数のアカウントが協調して一斉に参加してくることです。チャンネルへのスパム、メンバーへのDM、サーバーを通報させる誘導などを行います。権限を持つ人間が内部からサーバーを破壊する「ニューク」とは別物です。
荒らしを今すぐ止めるにはどうすればいいですか
サーバー設定で招待を停止し、認証レベルを「高」に上げ、セキュリティアクションでDMを停止します。3つとも標準機能で無料、合計1分もかかりません。アカウントの排除とチャンネルの掃除は、流入を止めたあとでやります。
Botなしでレイドを止められますか
止められますし、最初の1分はそうすべきです。招待の停止、認証レベル、セキュリティアクション、AutoMod、Discord標準のレイドプロテクションで初動はカバーできます。Botが要るのは、排除の自動化と、スタッフアカウントを使ったサーバー破壊のようにDiscordが見ていない脅威への対応です。
何人参加したらレイド判定になりますか
サーバー規模によります。50人のサーバーならおよそ10秒で3人、1万人なら15人前後、非常に大きなサーバーでは100人以上です。しきい値は自動的にスケールし、低いほうの「疑いあり」の段階は他のシグナルが裏づけたときだけ発動します。
アンチレイドが本物のメンバーをキックしてしまうことはありますか
あり得ます。だからこそ既定の感度は厳格ではなくバランスで、既定の処罰も取り消せる隔離になっています。スタッフのロールをホワイトリストに入れ、根拠なくしきい値を締めないでください。正当な流入の急増はレイドとよく似て見えます。
アンチレイドとアンチニュークの違いは何ですか
アンチレイドは入ってくる人を見ます。アンチニュークはすでに中にいて権限を持つ人を見ます。チャンネルの大量削除、管理者権限の付与、未認証Botの追加などです。解いている問題が違い、アンチニュークは既定でオフです。
ロックダウンすれば新規参加も止まりますか
止まりません。ここで多くの人がつまずきます。/lockdown が止めるのは発言で、参加もできるし閲覧もできます。参加を止めるには、招待を停止するか /serverlock を使います。
Discord標準のレイドプロテクションだけで足りますか
多くのサーバーでは、正直なところ足ります。AutoModと妥当な認証レベルを組み合わせればなおさらです。まずそれを有効にしてください。Botを足すのは、自分のルールでの処罰、ハニーポットによる検知、権限を持つ内部犯への対策が必要になったときです。
どこから入られたかを調べるにはどうすればいいですか
どの招待リンクから参加が来たかを確認して、そのリンクを無効化します。参加ログに記録が残ります。インシデントのあとではなく前にログチャンネルを用意しておくべき理由が、まさにこれです。




















